だが先日、配偶者お気に入りのジーンズブランドがセールをしており、価格がなかなかのお手頃になっていた。幸いこのジーンズブランドは日本にもあり、サイズもほぼ日本と変わらないし、配偶者的には馴染みがあった。なので、せっかくのこの機会に、ジーンズを購入しようという次第となったのだ。
しかし、無事に配偶者のジーンズを購入したものの、ぽろちと配偶者の心は全然無事ではなく、ザワついていた。
裾上げサービスが、ないのだ。
てっきり、このお店が裾上げを受け付けていると思っていた。ついつい日本の感覚でいたため、裾上げはこのお店でやってもらえると考えていたが、店員さんからは裾上げのすの字もなかった。ぽろちと配偶者は、無知だった。
イギリスの一般的な洋服屋には、裾上げサービスがないことを学んだぽろちと配偶者は、こちらの仕立て屋さんに裾上げをお願いすることにした。
場所はエディンバラのニュータウン、ローズ・ストリート沿いにあるお店だ。
長くても2時間程度で裾上げしてくれるだろうと思っていたが、なんと注文が立て込んでいて、「数日かかる」と言われた。急ぎのものではないので別にいいのだが、その日のうちに裾上げをやってくれないのか…と微妙な気持ちになった。 早くおニューのジーンズを穿きたい配偶者的には、かなりショックだったようだ。確かお値段は、前払いで£10弱だったと思う。
ぽろちと配偶者が順番を待っている間、仕立て屋さんにはひっきりなしにお客さんがやって来て、スーツやドレスのお直しをお願いしていた。クリスマスシーズンということもあるのか、かなり大盛況だった。
イギリスの洋服屋に、日本のような裾上げサービスが無いのは不便に感じてしまうが、仕立て屋さんのお陰で、洋服を直しながら大事に着ようとする気持ちが尊重され、大切にされている気がした。これはこれで悪くないと思った。
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