身体にピアスが7000個!ピアスおばさん。

エディンバラでは、古くは経済学者のアダムスミス、進化論でおなじみのダーウィン、最近ではシャーロックホームズのコナンドイルやハリーポッターのJ・K・ローリングさんなど、早々たる有名人を輩出している。しかし、名を聞けば誰もが頷く有名人の傍ら、ごく一部の層に有名な人物も多く輩出しているのがエディンバラ。その一人、ひっそりちゃっかりギネスブックに載った、エレイン・ヴィッドソン(Elaine Davidson)氏という生きる伝説をご存知だろうか。彼女は、泣く子も黙る「身体中に7000個ものピアス」を持つおばさんなのである。

ぽろちと配偶者が、エディンバラの観光スポットの中心であるロイヤルマイルを散歩している時だった。奇抜なファッションに身を包んだ怪しげな人物が、これまた怪しげに道行く人と会話をしたり写真を撮ったりしていたのだ。

 (エレイン・ダヴィッドソンと書かれている)

 遠目では女性か男性かもわからず得体の知れないオーラを放ち、異様な雰囲気を纏っているが、この怪しげな人物は女性。「ピアスおばさん」としてエディンバラで名を馳せている、エレイン・ダヴィッドソン氏だ。

(wikipediaより引用)

彼女はブラジル出身。看護婦として輝いていた彼女だったが、ある時、"own personal pleasure"のために、ピアスを開け始めたそうだ。その後ピアスの魅力に取り付かれ、2000年には最も身体にピアスをつけている女性としてギネスブックに載る。当時のピアスの数は体全体で462個、顔だけで192個であったそうだ。

しかし、それでは留まらず、2011年には約7000個まで増え、ピアスの総重量は3kgを超えている言われている。いつ頃エディンバラに移り住んだのかは定かではないが、エディンバラフェスティバルなどで、身体のピアスや穴を使った痛々しいパフォーマンスで話題をさらっていたようだ。

そんなエレイン氏、2011年6月、エディンバラで公務員のダグラス氏と結婚。きっかけはカフェで出会い意気投合したから、だとか。ダグラス氏は、エレイン氏とは対照的にピアスが一個も付いていないそうである。しかし、残念ながら2012年に2人は離婚。エレイン氏は引き続き、エディンバラでの生活を続けているのである。

そんな伝説のエレイン氏を、偶然ロイヤルマイルで見かけてしまったのだ。大興奮の配偶者は、挨拶してくるっ!とエレイン氏の元へ。ぽろちは、恐怖もあってあまり気が乗らなかったため、物陰に隠れて観察することにした。

配偶者が挨拶をし、カメラを向けると親切にポーズを撮ってくれるエレイン氏。


別バージョンもあるわよ!と下をペロ!


配偶者は呆気にとられ、声が出なかったそうである。

話を伺うと、エレイン氏は柔道をやっており、黒帯を日本でとったというのだ。それを聞いて少し持ち直した配偶者は、「寝るときはピアスをどうしているんですか?」と尋ねてみた。するとエレイン氏、「つけたままにして寝るのよ」と、芝居がかった口ぶりで答えてくれた。配偶者は再び、言葉を失ったらしい。

配偶者は、お礼を言ってチップとして£1を箱に入れて、そそくさと退散。当初は怖じけ付いていた配偶者だったが、「ぽろちとエレイン氏のツーショットを撮ろう!」と言い出したのだ。これは配偶者、完全に調子に乗り始めている。「配偶者と撮ってもらえばいいじゃない」と提案しても「いや、自分はいい」と一点張り。しばらく周りをうろうろして様子を伺い、意を決してエレイン氏の元に突撃。

配偶者が「写真を撮らせて下さい」と、口を開こうとした瞬間、エレイン氏は「写真は£5だよ」とピシャリと冷たく言い放ったのだ。そう、どうやらツーショットを撮る時のみ、彼女にお金を払わないといけないようなのだ。さっきまで、楽しく談笑できていたのにこの変わりよう。心がバキバキに砕け散ったぽろちと配偶者は、光の速さでその場を後にした。なんとも世知辛い気分になったのであった。

ひょっとしたら土日だけかもしれないが、彼女をSt Giles(セントジャイルズ)大聖堂付近で見かけることができる。是非皆さんもエディンバラの生きる伝説を目の当たりにして欲しいと思う。ただし、チップは忘れずに。


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