裸でエディンバラを駆け抜けろっ!

はだか!


去る6月13日、エディンバラで「World Naked Bike Ride Edinburgh 2015」が開催された。このイベントは、自動車文化や、石油などの化石燃料を必要以上に消費、依存する昨今に抗議する目的で、2004年から始まった。世界20カ国70都市で活動されており、北半球では6月から8月に、南半球では3月〜5月に行われるようだ。今回6月13日は、エディンバラの他にロンドンやシカゴ、トロントなどで開催された。


男女問わず参加者は「人は裸でも生きていける」を合い言葉に、全裸で自転車に乗り颯爽と街へ繰り出すのだ。全裸で自転車なんてかなり異様だし、驚きで目を見張る光景だけが、参加者の妙な一体感と団結力に圧倒されてしまい、何だか目が離せない。

イベントの参加者の大半は、スタート前にボディペイントを施し思い思いのメッセージを刻んでいる。基本的には水着や下着などを着用されている方が多いが、中には目のやり場に困るような過激なスタイルで臨んでいる方もいる。環境問題を訴えたいのか、それともただ単に自転車と露出を楽しみたいのかは不明だが、いずれにしろ観客の関心を引くことは事実だ。

エディンバラの街を、ほぼ全裸の集団が自転車で駆け抜ける。


ぽろちと配偶者もなんやかんやでこの非日常的なイベントに興味があり、全裸集団を追いかけようと思った次第だ。こんな破壊的なイベント、おそらく大歓声の中大勢に見守られながら行われるのだろう…と思っていたが、6月13日土曜日のエディンバラは、小雨が振る肌寒い天気。観客らしき人は全くいないし、イベント自体行われているのか不明な程静まり返っていた。

一応ルートを確認し、焦ったぽろちと配偶者はゴール地点であるエディンバラ大学に程近い公園Medowsに行ったが、数人程警察官はらしき方はいたものの、フットサルに励むボーイズ集団や犬と散歩を楽しむご夫婦やカップル、学生らしき団体しか見当たらなかった。これはおかしい…。大々的にノリノリで開催されているかと思いきや、とても寂しく何だか隔離されているように悲しい。


と思った矢先、自転車に乗った全裸男第一号がゴールした。警官と抱き合い、ささやかながらも喜びを分かち合っていた。そして、それに続くように次々と自転車全裸集団がゴール。50人足らずの参加者達が、満足そうにウェーイ!と達成感で溢れていた。


この写真は公式サイトからいただいたものだが、実はこの後ろにぽろちと配偶者がいる。和気あいあいと盛り上がる参加者と数人の観客との温度差を感じずにはいられず、ぽろちと配偶者はそっとその場を後にした。



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