ドイツ旅行。8. 匠 ラーメン in ミュンヘン

旅もいよいよ大詰めである。ぽろちと配偶者はついに最終滞在地であるミュンヘンに到着した。


ミュンヘンは、ベルリン、ハンブルクに次いでドイツでは三番目に大きな都市である。非現実的な中世を感じられるローテンブルクからミュンヘンへ到着すると、都会の喧騒に一気に現実に引き戻された。だが、街を歩くと歴史を感じる景観も残されており、歴史と現代が上手く共存し調和しているように感じた。


ひとまずぽろちと配偶者は、本日から連泊するホテル、シタディーン アルヌルフパーク ミュンヘン(Citadines Arnulfpark Munich)にへと向かった。ミュンヘン駅から近いと思い予約したのだが、ミュンヘン駅からトラムで2駅ほど離れた場所にあり、スーツケースを引きながら徒歩で行くにはやや遠く感じた。トラムは数分おきに循環しているので、徒歩に自信のない方はトラムまたはタクシーの利用をおすすめする。


ホテルはワンルームマンションの一室のようで、広々としており快適である。アメニティーもそれなりに揃ってはいたが、肝心のシャンプーやリンスがないので、注意である。また、お部屋のランクによって違うのだが、基本的に清掃は毎日ではなく、週に2〜3回と決まっているこのことだ。タオル交換も毎日ではないらしい。ちなみにぽろちと配偶者のお部屋のランクはそれなりだったため、清掃は毎日あった。お金を払えば払う程良いサービスを受けることができるようだ。


フランクフルトでは日本食を堪能した、ぽろちと配偶者。ミュンヘンでもその日本食への熱が冷めることなく、特にフランクフルトで立ち寄った無垢で食べたラーメンへの熱い思いがほとばしり、ラーメン不足注意警報が緊急速報で胃に伝わってきた。というわけで、ここミュンヘンでもラーメン屋を探し出し、-Takumi- Munchen (麺処匠)に来てしまった。


ミュンヘン駅から北に向かって歩くこと20分程。完成な住宅街の中に、今宵の宴の匠は暖簾を静かにはためかせていた。20時過ぎの来店であったが、席は満員。しかし、案ずる事なかれ、店内入り口付近に椅子があり座って待つ事ができるのだ。日本のラーメン文化や簡単な事ではあるがなかなか外国人はしない「並ぶ」ということが、ミュンヘンにもしっかり根付いているということに感銘をうけた。ぽろちと配偶者は20分程順番を待ちながら、メニューを眺め、期待を高めていた。


お店のスタッフさんは全員若い日本人であり、ひっきりなしに日本語が飛び交っている。店内BGMも日本のJ-POPやバンド音楽がかかっており、まさに日本と雰囲気そのものだ。ただ、店の構造上の問題なのか、スタッフがストックルームらしい部屋が厨房の奥ではなく、メインフロアに隣接しているために、スタッフが私たちの席の横を何度も何度も通過し、少々落ち着かない。

メニューは、味噌、塩、醤油の他にも札幌ラーメン(わかめ、コーン、バター)?や、唐揚げラーメン、辛みそラーメンなど多彩。少々ポリシーを感じられず不安が過るも、ぽろちと配偶者は気にしないことにする。

まずドイツではお約束、お水。もちろんドイツなので、お水は有料。


一足先にきた餃子とライス。配偶者は臨戦態勢で既にラー油をスタンバイ。早食いの配偶者をぽろちは待て!と制する。


配偶者は特上味噌ラーメン。では、写真を、、、おおお!?
配偶者は空腹に身を任せ、麺を一気にすする。汗を吹き出しながら、ひたすらすする。もうこの先一生ラーメンを食べられないのではないか、という気迫が伝わってきて、写真どころではなかった。写真をお見せできず、大変申し訳ない以下、配偶者によるコメントである。特上味噌ラーメンはコクのある味噌スープが特徴である。味にインパクトがあるので、一口目でおお!美味しい!となるのだが、後半、少し飽きがくるのが難点。あれだけがっついておいて、ケチをつけるとは、バチが当たっても知りませんよ。

ぽろちは焼豚塩ラーメン。


一方のぽろちは、期待が高まりすぎていたのか、あまり箸が進まない。まず、焼豚というかチャーシューが固すぎて、全くスープと絡んでいない。チャーシューの独りよがりなラーメンである。加えて、麺に全くコシがない。スープにもコクがない。全体的に締まりがなくメリハリがないラーメンであった。

ミュンヘンには確実にラーメン魂が根付いていた。しかし我々の期待のハードルを越えては来なかったが、ここはドイツ。これだけのラーメンが食べられて満足であった。彼らの魂をしかと心に受け止めて旅を続ける。

★★★☆☆(3/5)

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