オーストリア旅行6。これがホイリゲ?Zwolf Apostelkerller。

オーストリアにやって来たぽろちと配偶者。おおまかではありますが、ウィーン観光や、ウィーンならではのグルメも、十分楽しむことができました。ウィーン最後の夜は、ホイリゲ Zwolf Apostelkerllerに、チャレンジです。


Wikipediaによると、ホイリゲとは、オーストリア東部に見られるワイン酒場のことを指すそうです。さらに調べると、食事はセルフサービスの所が多く、またソーセージやピクルスなどの、簡単なオーストリアの家庭料理が食べられるところが多いとのこと。ぽろちと配偶者は、パブやバルといった、気軽にお酒を飲める場所が大好きなので、このオーストリア風パブと思われるホイリゲに、俄然興味を持ちました。

ぽろちと配偶者の選んだホイリゲは、ウィーンの街中にあるZwolf Apostelkerller。基本的に人気のホイリゲは、ウィーンの中心から少し離れた所にお店を構えているようなのですが、この旅では行けませんでした。ウィーン中心部では、なかなかしっくりくるお店が見つからなかったのですが、偶然にもこちらのホイリゲが、NHKの「世界入りにくい居酒屋」という番組で紹介されていたことを知り、早速行ってみた次第です。


Zwolf Apostelkerllerは、シュニッツェルが有名な老舗レストランFiglmüllerのすぐ近く、Sonnenfelsgasseという通りに面しています。

外見は飲食店というよりも、古びた車庫、または倉庫といった雰囲気。とても入りづらそうな空気を漂わせていたので、ぽろちと配偶者は初っ端で怖気付きました。しかし意を決して、入店。出入り口付近では、いきなりトイレの番人がスタンばっているという、微妙なお出迎えでしたが、そのまま階段を降りて、店内まで進みました。

人気店と聞いていたのですが、広い店内には、お客さんが2組程でした。気まずいな…と思っていると、店員さんがぽろちと配偶者をもう一段下の階に案内してくれました。実はぽろちと配偶者は、下の階の"Lower Cellar"で予約していたのです。


案内された席からの光景がこちら…。広々とした店内には誰もおらず、ほぼ貸切状態。本当に人気店なのか…?と疑惑が噴出し始めたぽろちと配偶者でしたが、店内の風通しが悪く、暑すぎて溶けそうだったので、思考がうまく働きませんでした。

「とりあえずここはお酒だけ飲んで、二次会は場所変えよう」という意見で一致しましたが、イケメンな上、商売上手な店員さんに、あれよあれよと勧められてしまい、結局色々とオーダーしてしまいました。

まずは、予定外のウェルカムドリンク。


ピーチ風味の甘いスパークリングワインでした。美味しかったので問題ないですが、ここでウェルカムドリンク飲む必要あったのかな…という感じです。ウェルカムドリンクで喉を潤さなくても、ぽろちと配偶者的にはいきなり本番ドリンクで良かったです。

店員さんに強引に勧められた、おつまみセット。


実は未だにこのおつまみが、一体何だったのかわかっていません。黄色は卵?白はチーズ?オレンジに至っては、見当つきませんでした。酸味ばかりが引き立ち、微妙な味わいで、美味しいとは言い難いお料理でした。

本番のドリンクの到着です。


続いて、ハムやチーズの盛り合わせプラッター。


これがですね、喝ですよ。ギルティですよ!

店員さんが強めに勧めてきたので、ぽろちと配偶者はてっきり、オーストリア生まれの、由緒正しき豚や牛から作られたハム&チーズかと思いましたが、聞けば出身地は不明。何故、出身地不明なハム&チーズがお勧めなのでしょうか。そしてお味は、リドルに売っているようなそれとよく似ており、普段自宅で食べているハム達と同じ…感じがしました。リドルのハムを、飲食店で食べているような感覚です。ギルティです!

こちらは、ソーセージ。


普通でした。

極めつけは、こちらフライド・ポテト。


名前に噓偽りのなく、確かにフライされたポテトでしたが…。特に美味しくありません。お芋が固かったので、もっと調理して頂けるとね…良かったかもしれません。

食事が終わりお会計になった途端、イケメンスマイル店員さんが突然真顔になり、「この代金にはチップが入っていないからね!わかってるよね?チップ入ってないよ!」と厳しくチップを要求してきました。その態度が結構キツめだったので、ぽろちと配偶者は激しく動揺しました。

もちろん当然、チップは払うつもりでした。それなのに、どうしてこんなにキツく要求されるのか…。この店員さんの厳しい要求が怖くなり、ビビったぽろちと配偶者は、通常よりも多めにチップを払ってしまいました。ぽろちと配偶者がチップを払った瞬間に、スマイルに戻るイケメン店員さん。これがチップの文化なのか…と震えた夜でもありました。

もし再びウィーンでホイリゲに行くチャンスがあれば、時間をかけてでも絶対に郊外のホイリゲに行こうと思います。今回のZwolf Apostelkerllerは、正直行かなければ良かった、と後悔です。
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8 Comment
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日本ではチップの文化がないので、どうやってチップを渡せばよいのか、いくら位払えばよいか分からない方が多いと思います。
私もその一人でした。NHKで紹介されて、多くの日本人観光客が来て、チップを払わなかったのでは。。。
ナイアガラの滝では、お会計の時に日本語でチップを払ってくださいと日本語の紙を見せられムカッとした経験が
あります。最低賃金で働いてるからチップが生活の足しになるといのも分かります。
イギリスでも都市部へ行けば、お会計の際サービスチャージが既にされてる場合も多いです。
レジの前にチップのお皿が置かれていて、小銭しか置かれてないと本当にみんな払っているのかと
思ってしまいますし。スマートにチップを払えるようになりたいです。



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ぽろち様

こんにちは!

私のときも・・ウィーン中心地ではチップ要求が激しかったです。
その時は「何て押し気味な人達なの」と思ってましたが、日本人はチップを知らないと思われているのかもしれませんね。
「カッコイイ日本人」になりたいものです☆

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Kさん、こんにちは。コメント頂きましてありがとうございます。

チップの支払い、とても難しいですよね。私も未だに全然わかっておらず、スマートに支払うことができません。おそらくKさんがおっしゃる通り、チップを払わない観光客の方が多かった故に、店員さんが強気に出たのかもしれません。

エディンバラでも、支払いに予めサービスチャージが含まれているお店があり、またそうでない場合はチップを払うことが一般的だと思います。しかし、チップを払う、払わないはこちらの気持ちに委ねられている、という雰囲気です。だからこそ、私たちにとって、エディンバラの雰囲気は、ありがとう、という気持ちが自然と芽生えチップが渡しやすく、チップで嫌な思いをした事はありませんでした。

チップ文化難しいですね。同じくスマートにチップを払える様になりたいです。

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けいさん、こんにちは!いつもコメント頂きまして、ありがとうございます。

激しくチップの要求をされると、びっくりしますし、困ってしまいますよね。どれくらいチップを払えばいいのかもわかりませんし、私も毎度戸惑ってしまいます。スマートに払えるようになりたいですね^^

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ぽろちさん、

以前ムール貝のおすすめ店を教えて頂いてから、定期的に記事をチェックしています。いつも面白く読ませていただいています。
犬をもふもふした日の記事好きです。

母がウィーン一人旅をする予定なので、こちらの件、伝えておこうと思います。

疲れている旅先ではトラブルが嫌だから不満でも大目に払っちゃいますが、
元気だったら、「前にそんな日本人がいたのね。もちろん私は払うわ。でもあなた別の店に移った方がもっとチップもらえるんじゃない?
だってここの店全然美味しくなかったんだもの。」位のことを言ってしまうかもしれません。
というか、言ったことないけど、そのシチュエーションならちょっと言ってみたい。。

チップ、私も、いつまでたっても正解がわからない難問です。
旅行の度に、国ごとのチップマナーをネットで念入りにリサーチしていきますが、
ガイドブック、現地在住者のブログ、ホテルマンのホームページ、色々見ても全部マチマチな情報で確信を持てない。。
日本人の短期観光者としては、相手が嫌な思いをしない(引いては自分が嫌な思いをしない)程度に支払いたいのですけどね。

1年暮らしたカナダは、楽でした。自分自身が日本食レストランで働いていたこともあって、収入に占めるチップの割合の重要性もわかりましたし、
普段は15%、良かった時には20%、最高だったときには25%ってな感じで払っていると嫌な思いをすることはありませんでした。
(アジア系はやはり10%以下が多かったので、良く同僚のウェイトレスが裏で舌打ちをしていました。)

スコットランドでのほんとのところはどうですか?ぽろちさん的チップ考をいつか記事にしていただけると嬉しいです。
次回の参考にさせていただきたいです。

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palmtree841さん、こんにちは!コメント頂きまして、ありがとうございます^^そしてブログを読んで頂きまして、本当にありがとうございます!

チップは本当に難しいですよね。palmtree841さんのお母様の一人旅で、チップを強引に求められることがないなといいなと思いますが、ウィーンではチップの催促が強引だなあという思いをしました。私も旅行ではトラブルや悲しい思いをしたくないので、多めに払ってしまいます。しかし、「こんなに払うものなのかな?」と疑問に思うことも事実です。スマートに払えるようになりたいですね。

スコットランドでは、チップを強引に催促されるという経験をしたことは一度もありません。おそらくウィーンのように、強引にチップを求められることは、まずないと思います。

私と配偶者は、配偶者の職場のイギリス人上司の振る舞いを参考にしています。それは、パブなども含め、レストランでしっかりと食事をとった場合は、料金の10%ほどをチップとして置いていく、といった感じです。しかし、チップを必ず置かなければならない、というような雰囲気ではないので、チップの件でトラブルや嫌な思いをしたことは全くありません。払っていない方も、います。

スコットランド人の友人にチップの件について聞いてみます!皆さんにお伝えできるような情報が入りましたら是非記事にしたいと思います。

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ぽろちさん
返信どうもありがとうございます。
おお、お手本が身近にいるというのは心強いですね。
今後も日々の更新楽しみにしています!

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こちらこそコメント頂きまして、ありがとうございます^^

またぜひ読んで頂けますと嬉しいです!

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