ロンドンラーメン巡り。2. 麺屋一点張 (Ittenbari Japanese Fine Ramen and Sushi Bar)。

SHORYUのとんこつラーメンを堪能した、ぽろちと配偶者。次なるラーメンは、麺屋一点張 (Ittenbari Japanese Fine Ramen and Sushi Bar)


麺屋一点張は、堺にある龍旗信という塩ラーメン専門のラーメン屋さんが、ロンドンのソーホー(Soho)エリアに出店したお店だ。ロンドンラーメンブームの火付け役であるという噂、そして、とんこつラーメン店が流行のロンドンで、醤油、味噌、塩のスタンダードラーメンを提供しているという情報を聞きつけ、これは是非チェックしなくてはいけないと、計画に組み込んだ次第だ。

麺屋一点張は、SHORYUと同様、昼食後の休みのない通し営業。これは、時間の無いぽろちと配偶者に非常にうってつけであった。場所は、先述の通りSOHOエリア、ピカデリーサーカス駅の近く、Brewer Streetにある。

迷う事無く到着したぽろちと配偶者。少し控えめな外観なので、見落とさないように注意だ。


店内はSHORYUとは違い、レストランというよりも食堂、老舗ラーメン店というイメージが強い。


しかし、掃除も行き届いていて清潔感はある。 外国人の店員さんが、親切に氷が入ったお水と一緒に注文を取りに来てくれた。ちなみにSHORYUでは、とてもぬるいお水だったので、非常に有り難かった。
 

早速ラーメンをオーダーしよう。配偶者は、味噌ラーメン。


一見してコーンが目に付き、札幌ラーメンを思わせる。もちろん、コーンがのっている札幌ラーメンは、観光客向けの邪道麺であるので、この味噌ラーメンの風貌には第一印象としてはあまり良い印象は持たなかった。気をとり直して、スープから頂く。スープには、油膜が張っており、いつまでも熱々。一口すすると、とげとげしくないまろやかな味噌の風味が、食欲をそそる。麺は、中太で若干縮れている。麺の硬さ、コシともに絶妙で、まさに日本のラーメンを思わせる食感と味に、配偶者は大きく頷いた。最初の不安は全くの杞憂に終わったのである。


ぽろちは、塩ラーメン。


見た瞬間、とても透き通ったスープに驚いた。塩ラーメンは基本的に透き通っているのが一般的だが、こちらの塩ラーメンは日本でもなかなかお目にかかれない程、透き通っている。スープは、見た目通り、ラーメンのスープとは思えない程、あっさりしている。魚介の出汁が、美味しい。麺もちぢれており、かなり、ぽろち好みである。飾り気のない素朴なラーメンではあるが、この素朴さがなかなか良かった。

塩ラーメンにも味噌ラーメンにも、香ばしいオニオンチップが入っており、味のアクセントとして良い仕事をしていた。

とんこつラーメン屋がひしめくロンドンで、クオリティーの高い、みそラーメンや塩ラーメンを提供している、麺屋一点張の存在は非常に貴重であるだろう。もし、とんこつではなくスタンダードなラーメンを求めるならば、間違いなく麺屋一点張はおすすめだ。ちなみに帰り際、外国人シェフが日本語で「ありがとうございました。また宜しくお願いします」と言って下さったのも、ぽろちと配偶者の胸を打った。

徐々にふくれて来たお腹をさすりつつ、ぽろちと配偶者は次なるお店へと歩を進めるのであった。


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