ボーダーラインを狙え!IELTS対策 〜負けない戦い〜 はじめに

まず、はじめにお断りをしておきたい。今回のIELTSについての記事は決して、みんなでハイスコアを取ろう!という、健全で爽やかな趣旨ではない。イギリスビザ取得など、英語学力証明がどうしても必要だが忙しくて時間がない、受験料が高い(日本では25000円、イギリスでは£135)、試験の頻度が少ない、そしてなにより、"ギリギリを目指す"皆さんに向けて、ボーダーラインを越えさえすればいい、あえて"負けない戦い"をするための情報を提供したいと思う。


いきなりであるが、私の今回のIELTS (academic module)のスコアを公表しよう。

Speaking 6.0
Writing 5.0
Listening 5.5
Reading 6.0
Band score 5.5

である。正直、イギリスの大学に進学し、日々切磋琢磨している皆さんには顔向けできない、赤面の至りの結果であるが、私は満足なのある。そう、目的としていたボーダーライン、4つのカテゴリすべて4.0以上、は楽々と越えているのだから。

配偶者こと、私についての事情をお話しさせて頂くと、英語もろくにできないにも関わらず、もうしばらくUKでお仕事を続ける事を決意した。上司には、ジャパニーズ必殺”Do-Ge-Za”を繰り出し、来年からの雇用関係を結ぶ事に成功。ついては、来る2015年に、UK Visa Tier5からTier2へと更新する必要がでてきたのである。

2014年11月現在では、UK Visa Tier2 (General)を取得するための条件の1つとして、"passing an approved English language test with at least CEFR level B1 in reading, writing, speaking and listening (英語の試験をリーディング、ライティング、スピーキング、リスニング共にCEFRレベルB1以上の成績を残す)"とある。CEFR level B1というのは、IELTSのスコアに直すと、Reading 4.0、Listening 4.0、Writing 4.0、Speaking 4.0にあたる。さらに、このスコアを理解するために、他の尺度と比べると、TOEIC450点、英検準二級、一部の学生ビザ取得のために必要なスコアに値するということだ。

一年半の英国滞在、職場では頻繁に英語の文献に目を通す私であるが、英語の試験など、大学受験以来これといってまともな試験を受けた事がない。英検ですら、中学生の時にとった3級が最後。正直、ボーダーラインを超える自信が全く無い。しかし、英語力が足りないためイギリスでの職を失うなど、世間の笑い者になってしまう。そんなかっこ悪いことはご免である。

ひとまず私は負けない戦いに挑むため、周到に2ヶ月前にテキストをエディンバラの本屋で購入。1ヶ月間テキストには一切手を付けず本棚に飾り、やる気と意欲をぽろちにアピール。そんな形だけの私をぽろちは内心冷めた目で見ていたようだが、表には出さずに本人の向上心を引き出そうとあれこれ工夫していたらしい。頭があがらない。そして、ようやく重い腰を上げた私は、試験1ヶ月前となってから、自宅にて夕食後の30分間だけ勉強を細々と始めたのである。ちなみにぽろちの前では余裕と貫禄を見せつけていたが、若干焦りと不安があったことも否定できない。

次回からは、Reading、Listening、Writing、Speakingについて順を追って、私なりの考えと対策法、試験当日の経験などを綴っていこうと思う。



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