最近では、英語がわからなくても生きていける術を身につけたので、ちょっとしたことでも動じなくなってきたが、それでも言葉が不便だと、様々な恐怖や不安が伴う。果敢にも外国を1人で駆け抜けている皆様とは違い、ぽろちにはそんな勇気がない。なので、1人でリーズに行かなければならないとなった瞬間、途方に暮れた。配偶者に一緒に行こうと必死でお願いしたが、仕事があるため却下されてしまった。
エディンバラからリーズまでは、電車で約4時間程。言葉がわからないと言っても、別に会話力を求められるわけでもないし、電車に乗っているだけし、リーズに到着さえすれば良いのだから、と思えば何の問題もないのだが、これまで数々の危機に直面したぽろちは、油断はできなかった。お恥ずかしいが、電車の乗り方や基本的な受け答えなどを、配偶者に付き合ってもらいながら練習を重ね、準備を整えて、ぽろちは早朝の電車に乗り込んだ。
往路から、散々だった。豪雨と強風の影響で、電車が遅延し、乗り換えの電車に乗れなかったのだ。ここで既に、ぽろちは動揺し半泣きだった。知らない国の知らない駅で、1人取り残されると、とても心細い気持ちになった。降りた駅で配偶者に電話で事情を説明しながら、何とか次に乗る電車の切符を購入。途中ホームレスにしつこくお金を催促されたが、「スコティッシュマネーか、ちっ」とホームレスは舌打ちし勝手に解決してたので、なんとか助かった。もちろん、舌打ちでぽろちの心は弱った。その後、無事にリーズに到着し、用事を済ませたが、心は治らず。癒しを求めてスターバックスに入ったが、ここでも「小銭ないの?ちっ」と舌打ちされた。心が、折れた。
復路も、散々だった。リーズに2時間程滞在し、そのままエディンバラに戻るため、再び電車に乗り込んだ。するとぽろちの予約席に、堂々と座っているおじさんがいた。空席は他にもあるのに、何故わざわざ予約席に座るのか…。なけなしの勇気と拙い英語で「マイシート…」というと、またも舌打ちされた。心が、壊れた。
その後、舌打ちおじさんにビビりながら座って耐えていると、突然謎の男が車両で奇声を上げて暴れ始めた。何を言っているのかはわからなかったが、明らかに汚い言葉だった。ぽろちは下を向いて視線を合わせないように必死だったが、不運にも絡まれてしまった人もおり、車両は一時騒然となってしまった。幸いその男は、次の駅で下ろされたようで安心したが、ぽろちは折角購入したチョコレートを食べるのを忘れてしまう程、恐怖で呆然としてしまった。
とにかく時間が過ぎるのを耐えていたため、GoogleマップのGPSがエディンバラになった時は、非常に安心した。エディンバラの駅に降り立った瞬間、迎えに来ていたニヤついた顔の配偶者に労われると、さっきまで何をあんなに怯えていたのかわからなくなったが、とりあえずもう、舌打ちされまくる1人旅は嫌だなと思った。
4 Comment
おおう、舌打ちの旅とは、お疲れ様でした(汗)
Reply自分の買った指定席に、勝手に座られた経験、私もありますよー。かれこれ10年前、シェフィールドに2週間ほどホームステイした時ですが。
あの時は、今ほど話せない+怖いで、語学学校の友達と涙目になりながら、連結部分に立ちすくんだ思い出が(苦笑)今なら、堂々とケンカ出来そうな気はしますww
とか言いつつも、電車には滅多に一人で乗らないのですが(ヲイ)
ぽろちさんの、次の電車旅が、楽しいものになりますように☆
ブログを読んで頂きまして、ありがとうございます^^
Replyまさに、舌打ちの旅でした笑 私も当初、owlさんのように連結部分で耐えようかと思っていたのですが、さすがに4時間立ち尽くすのは…汗と思い、つたない英語で訴えました笑 お恥ずかしいです。それにしても今なら立ち向かえるowlさん、すごい!!!言葉は、大事ですね。これを機に英語の勉強頑張ろうかな…。
ありがとうございます^^
大変でしたね…💀でも、これで経験値が上がったと思えば大きな成長です!✨ あと、ホームレスの人にお金を催促されてもあげない方が良いかもです。どこかで読んだ話、薬物依存の人だと得たお金でまたクスリに手を出すそうなので…。全員が全員そうとは言わないですけどね😅この国はホームレス用のシェルターも充実しているらしいので、しつこく付きまとわれても無視が1番です。。
Replyコメントありがとうございます^^
Reply実はお金を下ろしている時に、ホームレスに財布を覗き込まれて、スコットランドの紙幣を見られたんです…。まさかお財布を覗かれるとは思っていなかったので、怖かったです…。確かにこの国は、ホームレス用のジェルターが充実していますよね。たまにアジア人には高圧的なホームレスがいるので、ついビクビクしてしまいますが、無視が1番大事ですね!
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