パンは少々固くて食べにくいが、ソーセージはさすが本場である。小麦粉が入った、ふにゃふにゃのしょぼいイギリスのソーセージとは訳が違う。噛めばパリッとする音が、食欲を益々搔き立てる。肉汁も最高だ。「美味なるものには音がする」とドヤ顔で配偶者は呟いていたが、ぽろちはこれを軽くスルー。
ホットドッグを片手に電車乗り込み、フランクフルトからビュルツブルクへと向かう。ヴュルツブルクは、フランクフルトから鉄道で丁度1時間で行くことができる。ドイツと言えばロマンチック街道。その起点であるため、小さい街ながらも観光客が多い。また、日本では知名度は低いが、独特のボトルで有名なフランケンワインの集積地のため、ワイン好きには必須の場所でもある。
(Wikipediaより引用)
おっと、忘れてはいけない。ワインだけではなく、ユネスコ世界遺産に指定されたレジデンツ(大司教の宮殿)も見所だ。世界で一番大きいフレスコ天井の一枚絵があり、第二次世界大戦でこの天井だけが残った、大変貴重な場所である。ちなみにぽろちと配偶者のプランでは、中をさらっと見てからの昼食、だったのだが、何故か年配日本人ツアー客集団に巻き込まれてしまい、ツアー客限定の秘密の入り口へと進むことになってしまった。ありがたいことに勉強することができたが、ぽろちと配偶者が「偽りのツアー客」だと発覚するのも時間の問題。ぽろちは脇汗を垂らしながらバレたらどうしよう…とヒヤヒヤしていたのもいい思い出である。
脇汗が大胆にも湿った上着のぽろちには不釣り合いの場所だが、我々の本日のお目当てはここ、ヴュルツブルクの駅からレジデンツの間にあるビュルガーシュピタール。
独特で不思議なグラスになみなみと注がれたフランケンワイン。おいしい。仄かに甘く、すっきりと飲める。これはワインが苦手な方にもおすすめできる。
また、もちろんここでもソーゼージを注文。
ザワークラウトを添えたウィンナーが香ばしく美味しい。晴れた空、ヴュルツブルク名物のフランケンワイン、そして美味しいウィンナー。ドイツは最高である。ぽろちも配偶者も大満足で、このレストランに2時間程滞在していた。
ちなみに日本へフランケンワインを送ることに、少々抵抗がある方もいるかと思うが(送料や言葉が通じるかなど)、お店の方は日本人観光客に慣れているため、積極的に日本語を使ってくれるので、心配無用だ。お値段は、ボトル一本900円程〜。ぽろちは6本セットを実家に送ったが、送料込みで8000円程だったと思う。このお値段はかなりお得だ。
ヴュルツブルクは、一日丸々滞在するほど大きな街ではない。しかし、このフランケンワインを嗜み、お土産として購入するだけでも来る価値があると思われる。我々のおすすめの街だ。
かくして、ぽろちと配偶者はロマンチック街道終点へと向かうべく、ほろ酔いで次の街ローテンブルク行きの電車に乗り込んだ。
★★★★★(5/5)
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