キュウリとバラがアクセント。Hendricks Gin。

スコットランドと言えばと聞かれたら、やはりスコッチウイスキーが、1番始めに思い浮かべるお酒かもしれない。しかしジンも、なかなか素晴らしい。ぽろちも配偶者もジンの魅力にすっかり取り憑かれ、毎日のようにジンを飲んでいる。先日はシトラス系のカルーン・ジンをご紹介させて頂いたが、今回は特徴的なボトルの、Hendrick's Ginをお伝えしたい。こちらのジンはボトルだけではなく、味も特徴的なのだ。観光でエディンバラにいらした方にも、ぜひ一度飲んで頂ければと思う。


ヘンドリクス・ジンの蒸留所は、エディンバラから南西に100km以上離れた、Girvanにある。



1999年に誕生した、ヘンドリクス・ジン。このジンもまた他のジンと同様、こだわりの製法で作られている。

まず、蒸留法だ。ベネット・スチル(Bennet still)と、カーターヘッド・スチル(Carter-Head still)という、一方は力強く芳醇な、かたやもう一方は繊細な味を生み出すと言われてる2つの特徴的な蒸留器を用いて、ヘンドリクス・ジンは蒸留されている。これにより、とてもスムーズな飲み口になるそうだ。


そして、ボタニカル。Juniper、Yarrow(セイヨウノコギリソウ)、Elder flower、Angelica Root、Caraway、コリアンダー、カモミール、Cubeb berry、Orris root、Lemon、Orange peel。レモンやオレンジピールなどが用いられている事から、前回ご紹介したカルーン・ジンと似た、爽やか柑橘系という印象を受ける。

しかし一番の特徴は、原料にキュウリとバラのエッセンスが使用されていること。こだわり抜いて選んだキュウリと、バラの女王と呼ばれるダマスク・ローズ、もしくは、ロサ・ダマスケナ・ローズ (Rosa Damascena)のエッセンスの調和により生み出される、香水のような華やかな香りと、柑橘系の爽やかな味わいが、唯一無二のジンを作っているのだ。

Hendrick's Ginは、スコットランドのスーパーで良く見かけるので、入手にはそれほど苦労しないと思う。是非、特徴的な香りや後味が残るHendrick's Ginを、試して頂きたい。
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