騙されるな!イギリスの危険なフラット。

ぽろちと配偶者は、未だ理想の物件を見つけられず、引っ越しとは程遠い状況にいる。

つい2ヶ月程前、不動産屋のミスよって、ぽろちと配偶者宅に突然ムショ上がり風の男が 侵入してきた。詳細は読んで頂けると助かるのだが、結果その男が得体の知れないヤツではなくて、ただの修理業者だったため、ひとまずぽろちと配偶者は難を逃れた。とはいえ、気ままに自宅警備員として生きるぽろちの活動を脅かす、大変許し難い出来事であったのは間違いない。安寧の地である自宅が他人の侵入で一気に平穏を壊される…絶対に考えられない想像すら出来ないことが、ぽろちと配偶者に降りかかってきたのだ。

というわけで、ぽろちと配偶者は引っ越しを本格的に考えるようになった。日々、情報収集に励んだ結果、不動産屋のスタッフにおならをかけられるという試練にも耐えたが、これがまたなかなか理想の家が見つからない。何度か希望のエリアに良さそうな物件があったのだが、バスタブとトイレの間にほとんどスペースがないため、快適に過ごせず圧迫されそうなバスルームだったり、キッチンが狭過ぎて不自由だったり、目が飛び出るくらいの家賃だったり…。それに、ぽろちと配偶者的に住みたいなと思う家は、大抵中心地から離れている場合が多い。どこかで妥協しなければ駄目なのかな…と、次第に諦めつつあった。

そんな時、とある不動産屋のホームページを見ていたぽろちは、信じられないような物件を発見した。ウェイバリー駅すぐそば、ノースブリッジ付近にある物件だった。そこはぽろちと配偶者が希望しているエリアではないが、まさに街の中心地である。疑いもなく絶対家賃は高いはずだと思いつつも、興味があったぽろちはその物件の詳細を見て…絶句した。

リフォームしたばかりの2ベッドルームのフラット。おまけにカウンシルタックスやインターネットなど何もかも込みで、家賃月£480…??


物件の写真は、モデルルームのように綺麗だった。こんなに綺麗な物件が£480…絶対ありえない。おそらく絶対何か裏があるなと思ったが、とりあえず興味引かれる物件なのは確か。配偶者と相談して、とりあえずフラットビューイングの申し込みをした。


すると直ぐさま、大家と思われる方から連絡がきた。何故かその大家は、現在デンマーク在住。記載されている通り、月£480でオッケーだというのだ。フラットビューイングは可能なのかと尋ねると、「フラットビューングは可能だが、その日、自分はデンマークからエディンバラに向かうので、必ずキャンセルしないと約束して欲しい。以前申し込んで来た人が、当日無断でキャンセルして無駄足になった」と、とても丁寧な文章で送って来た。

変だなと思いつつも、フラットビューイングしたいのでフラットの住所を教えて欲しいと聞くと、何故かホームページに書かれていたノースブリッジではなく、やや北のヨークプレイスの住所だった。しかも、防犯上の理由から番地までは教えられないという。怪しい…。しかも立て続けにフラット内の写真数点と、もっともらしい書類を添付して送って来た。


やり取りを続ける中で、おそらくこの大家は詐欺をしようとしているのでは、というぽろちと配偶者の結論になった。特に金銭的に要求されたわけではないが、とにかく色々と怪しかった。ぽろちと配偶者はこの大家をクロと断定し、連絡を断った。しかし、断った途端、人が変わったようにその大家からしつこい程連絡が来た。もちろん、スルーだ。


後日、この物件を掲載していた不動産屋のウェブサイトから、「この大家とは絶対に連絡を取らないで欲しい。この物件は詐欺です」と連絡がきた。何故そんな物件を掲載しているんだ、と言う感じだが、とりあえずぽろちと配偶者は詐欺に合わずに済んだのである。

今回の詐欺はあからさまであったのですぐにわかったが、皆さんもこの手の詐欺には十分注意して欲しい。
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