ブラックアイルは1998年、スコットランドの北のエリアであるハイランド地方のインヴァネス(Inverness)で設立した蒸留所だ。2009年の『スコットランド・インターナショナル・ビア・アワード』では金賞を受賞したという輝かしい経歴を持つ。スコットランドの国花であるアザミをあしらったラベルにふさわしいビールといえるだろう。
ブラックアイルの特徴はオーガニックにこだわっているという事だ。オーガニックと聞くと、農薬や化学肥料を使わないので、安心、というイメージが強い。それに加えて、あくまで配偶者のとぽろちの感想ではあるが、エディンバラのスーパーに並ぶ野菜たちは、オーガニックのほうがそうでないものと比べて、とても美味しいということである。このことから、オーガニックにこだわっているというブラックアイルは、安心、そして美味しい、という図式が配偶者の頭の中で浮かぶのだ。
種類は全部で6種類あるようだが、スーパーでよく見かけるのは以下の3種類だ。
Red Kite Ale。
赤みがかった琥珀色のビール。アンバーエールという分類らしい。配偶者はこの Red Kite Aleが最もお気に入りだ。すっきりとしていて尚かつ香ばしい。さらに後味に甘みも加わる。非常にバランスのよいビールではないだろうか。家に常備してお くならばこのビールで決まりだ。
Yellowhammer。
ゴールデンカラーのエール。エール特有のホッピーな風味があり、うまい。これを若干の癖と感じる人もいるかもしれないが、エールの中ではエールに馴染みの無い人にでも飲みやすい部類であろう。配偶者はキンキンに冷やして飲みのが好みだ。
Blonde。
日本のビールを想わせる黄金色。なにを隠そう、こちらはラガービール。かなりスッキリとした味わいで、苦味も少なく飲みやすい。飲んだ後に仄かな甘みを感じることができる。ラガービールファンには是非とも試して頂きたい。キンキンに冷やしてぐびぐびと飲みたいものだ。
ブラックアイルは全部おすすめなので、是非飲み比べて自分のお気に入りを見つけて欲しい。来年の夏、インヴァネスのブラックアイル醸造所のツアーへの参加を秘かに考えている。