4. イギリスビザ Tier 2 (General)取得までの道のり〜資金証明〜

前回は、UK ビザTier2(General)の取得に必要な書類の1つであるCoSについてお話した。今回も、必要書類の1つである資金証明について紹介したい。


UK VISA Tier2を取得するには、資金証明が必要となる。多くの場合、銀行口座の貯蓄を示す事でこの資金証明をクリアすることとなるだろう。

気になる金額であるが、メインの申請者は£945、配偶者や子供を一緒にイギリスに連れて行く場合、1人あたり£635ずつプラスとなる(2015年6月現在)。そしてこの金額を一日たりとも下回る事無く90日間キープし続ける事が条件となる。つまり、UK VISA申請にあたって一番始めに考慮しなくてはいけないのは、この銀行証明となるだろう。

さて気になる銀行証明書の発行の仕方であるが、我々はイギリスのTSB銀行に口座があるため、自分の口座がある支店に行き窓口で発行してもらった。少なくともTSBの銀行証明書の方法は2つあるようで、正式なロゴマークの入った紙のものを依頼するもの(数日かかる)と、その場でただの紙に印刷してくれるものだ。スタッフの人にビザを申請するための書類である事を伝えると、その場で印刷するもので十分事足りるとのことで、TSBのロゴと日付の入ったスタンプを押してくれた。VISAの手引きによると、銀行のロゴマークがついた書類でないといけないとのことなので、安心した。

この書類もまた、発行から一ヶ月しか効力を持たないのでCoSやその他の準備が整うまで、書類の発行は控えておこう。日本の銀行口座の資金証明を行う場合は、翻訳が必要となる。決まった翻訳会社がなければ、くまざさ書店をお勧めしたい。我々は戸籍謄本の翻訳でお世話になったのだが、安価で非常に早く翻訳書類を送ってもらえた。

我々は、ビザの資金証明に必要な資金を、TSBの口座内にサブ口座を作って預けていた。もちろんこれは先に述べた指定された金額を90日間キープするためであったのだが、これで問題が生じた。色々とトラブルが重なり、銀行証明の書類の期限を憂慮し、3回ほど銀行証明を発行することになったのだが、窓口に立つスタッフによっては、このサブ口座の情報を引き出すことができず、大変焦った。

もう1つ起こった問題は、TSBの口座に資金証明用のお金を半年ほど手つかずで預けていたのだが、UK VISAのガイドブックによると、銀行証明において"最後の取引が一ヶ月以内であること"という条件がさらりと書いてある。これを見つけたときは、ビザ発行のために既に日本に帰ってきた後だったので血の気が引いたものである。インターネット取引で僅かなお金を移動し事なきを得たが、油断していた。

UK VISAは準備不足はもちろんいけないが、入念に準備することで意外な落とし穴が待っている。是非みなさんも気をつけて欲しい。

Previous
Next Post »