偽りのドイツソーセージ

ぽろちと配偶者は、ソーセージに並々ならぬ情熱をかけている。腸詰めというシンプルな加工法、それでいて、ジューシーな肉質と食感。じわりと口の中に広がる確かな味わいある旨味は、日々の食卓を豊かで深いものにしてくれると思っている。

日本ではありとあらゆるソーセージを食べてきた、ぽろちと配偶者。ソーセージの本場ドイツに近いこのイギリスでなら、より深みのあるソーセージに出会えるだろう。そう、信じてきた。しかし、ドイツ系スーパー以外でまともなソーセージを見たことがない。

先で述べさせていただいたが、どうしてもソーセージが食べたいがため、まずいと評判のイギリスのソーセージを購入。「まずいと言えどもソーセージなんだから大丈夫でしょ」と思ったのもつかの間、ソーセージが爆発し命の危険に遭遇、震え上がる思いをしたのも記憶に新しい。

命の危険に遭遇して、ようやくイギリスでドイツ系ソーセージを探すことに本腰を入れたぽろちと配偶者。やっとの思いで、ドイツ系スーパーリドルでドイツ系ソーセージに出会うことができた。


あの、爆発したまずいソーセージと比較にならない程、美味しい。しかしこのソーセージに慣れてきた今、欲が出てきてしまい、何だか物足りない。まず、種類が少ないのだ。バジルソーセージと、ノーマルソーセージ。ノーマルソーセージは長さや太さが違うものもあるが、基本的に味は同じだ。


また、ホットドックを意識しているのか、何故か長い。いや、別に少々物足りないだけであって、文句はない。ソーセージに不便しているこのイギリスでは、本当に満足だ。ちなみにこのドイツ系ソーセージを日本のソーセージと比較してしまうと、少々劣ると思う。

こういうわけで、すっかり食べ慣れてしまったドイツ系ソーセージに物足りなさを感じたぽろちと配偶者。早速新たなソーセージを探し求めた矢先。ウェイトローズでこれを見つけた。


ドイツ系ソーセージ、だ。ぽろちと配偶者、まさかのウェイトローズでテン上げ。他にもあるかと思い探したが。店員さんに「これしかドイツソーセージはない」と言われた。とりあえず早速開封…してみたが…。


なんか、このソーセージへにょってる…。


こう置くとへにょり具合はわからないが、実際はもう、かなりへにょりすぎてる。ソーセージ特有の張りが、全く無い。もしやイギリスソーセージ同様、完全豚肉ソーセージではなく、75%などの中途半端な豚肉、残りの25%は小麦粉的なソーセージなのだろうか。ぽろちと配偶者、まさかの急速テン下げだ。

とりあえず焼いてはみたものの、へにょってる上に途中でひび割れしてしまい終了。ちなみに肝心のお味だが、ぽろち的にはイギリスソーセージよりはまし。しかし、限りなくドイツ系ソーセージにはほど遠く、ただドイツ系ソーセージの容姿を真似ただけの、ただのしょぼいソーセージだった。ぽろちは何とか完食したが、配偶者は即行でリタイア。なかなか残さない配偶者が残すとは…。珍しい事件だ。

今回はお目にかかれなかったが、噂によるとウェイトローズには、あと数種類ドイツ系ソーセージがあるとのことだ。しかし、期待はできない。偽りのドイツソーセージを平気で陳列しているこのイギリスに、ソーセージの明るい未来はないのだから。


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